地域のスマートコミュニティ構想計画(おだわらスマートコミュニティ構想)

弊社は、国の「平成25年度スマートコミュニティ構想普及支援事業」の採択を受けて、レモンガス株式会社と共同で、神奈川県の小田原市と開成町に跨った地区を対象として、戸建住宅によるまちづくりを契機とし地域に密着したスマートタウン(おだわらスマートコミュニティ)の実現を目指した調査検討を行いました。
本調査では、スマートコミュニティのテーマを、「環境」「防災」「健康・快適」「経済」と位置付け、それぞれで有効な導入方法を計画しています。

(1)おだわらスマートコミュニティのテーマと取組みイメージ

おだわらスマートコミュニティの狙い・目標と取組みは以下のとおりです。

1)環境性「街区における電力・熱の合理的なエネルギー創出と高度利用」
・コージェネ(マイクロコージェネ、エネファーム)を核に据え、太陽光発電や蓄電池を併備した高効率エネルギーシステムを構築
・街区内で電力と熱を融通してシステムを最適制御する地域エネルギーマネジメントにより、複数世帯を対象とした合理的なエネルギー利用
・蓄電池を活用した街区内の負荷平準化により、系統電力への影響を最小化

2)防災性「LPガスを活用した防災性に優れた安全・安心なまちづくり」
・系統停電時においても、LPガスの特徴を生かしコージェネが自立運転することで、共用棟及び各住宅の防災負荷への電力供給が可能
・コージェネの排熱は温浴施設で活用するなど、共用棟を地域の防災拠点施設として整備
・災害直後においても、太陽光発電と蓄電池により非常用電源を確保

3)健康・快適性「子供から老人まで、住民が健康・快適に暮らせるコミュニティの創出」
・温浴施設や集会所を整備し、コミュニティの活性化や住民の健康づくりに貢献
・住民が安心して歩ける歩車分離や災害にも強い電線地中化など、安全で快適な生活に寄与するインフラ整備

4)経済性「地域密着型エネルギー事業者の強みを生かした事業性確保」
・住民にメリットのある料金体系の構築と、エネルギー供給サービスの経済性を確保

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(2)スマートコミュニティ導入による効果の検証

スマートコミュニティを導入することにより、省エネルギー性では、約12~17%の年間一次エネルギー消費量の削減、環境性(CO2排出削減効果)では、約10~15%のCO2排出量の削減、経済性では約14~17%の年間運転費の削減が期待できる結果となりました。
また、LPガスは災害時も都市ガスや系統電力も早い復旧が可能であり、さらにガスエンジン、太陽光発電、蓄電池等を導入したエネルギーシステムにより、地域の防災性の向上が期待できます。

(3)事業化に向けた検討

本事業は、環境性や防災性のほか、健康・快適性や経済性などの付加価値を高め、かつ実現性のある取組みとして計画しています。エネルギーシステムの選定については、今後の具体的な街区計画を踏まえ、先進性、省エネ性・環境性、経済性を総合的に判断しました。
この他にも、街区全体のエネルギーを最適制御するCEMSを構築し、系統電力の逼迫時におけるネガワットの提供、住民の省エネ行動を促進するエネルギーの見える化や省エネコンサルティングなど、本スマートコミュニティを核として、社会に貢献する様々な住民参加型の街ぐるみの取組み(モデルタウン)への導入を検討しました。

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