共同溝の計画・設計(供給管共同溝補修計画・設計)

弊社は、共同溝・電線共同溝の計画・設計を多く行ってきた経験と実績を背景に、老朽化した共同溝の補修計画・設計も行なっています。ここでは、平成23~27年度に渡り実施した共同溝における補修計画・設計及び工事監理業務について紹介いたします。

(1)共同溝の概要

共同溝は、道路の掘り返しの防止、道路地下空間の有効利用、都市災害の防止及び都市景観の向上を図るため、電力、通信、ガス、上水等のライフラインを地下空間に設置した洞道内にまとめて収納したものです。共同溝は配管やケーブルの収容空間以外に、これらの敷設、交換、維持管理を行うための作業スペースを確保しています。また、溝内で安全に活動できるように換気設備、排水設備、照明設備、監視設備といった附帯設備が整備されています。
共同溝には幹線共同溝と供給管共同溝があります。幹線共同溝は町と町を結ぶ文字通り幹線系の供給処理施設を収容する共同溝であり、供給管共同溝は沿道の宅地や建物に直接管やケーブルを分岐し、供給処理を行うための共同溝です。
弊社は、大規模な街づくりが行われたつくば学園都市、多摩ニュータウン、横浜みなとみらい地区などにおいて、供給管共同溝の面的整備という大きなプロジェクトの計画・設計を担当しました。こうした、共同溝に精通した実績を背景に、ある地区の経年劣化が見られる共同溝の補修計画・設計を行いました。

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共同溝の概要
(出典:関東地方整備局 横浜国道事務所ホームページ

(2)補修計画の策定

本計画では、整備後20年以上が経過した共同溝の中央監視装置、附帯設備、躯体について、現状の問題点やシステムに対する要望を抽出し、これらを踏まえて改善項目を整理し中長期的な補修計画の策定を行いました。
調査の流れは下図の通りで、まず設計図書上での現場の把握をしたうえで、延長数キロに及ぶ広範囲な共同溝内の現地調査を行いました。また、共同溝を利用する方や管理する方などに直接ヒアリングを行い、現状の問題点や改善点を明らかにしていきました。
以上から、改善個所のランク付け(重要度)を行い、数量に基づいて金額を算出することで年度ごとの概算工事費として整理を行い、中長期の補修計画を策定しました。

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(3)実施設計

実施設計業務では、策定された更新計画及び中長期的な保守計画に基づき、改善項目を具体化するための詳細検討・調査を行い、その結果を踏まえ実施設計図、仕様書の作成、機器及び材料等の積算を行いました。

(4)工事監理

工事監理業務では、実際に更新工事を行うにあたって、請負者(施工者)と発注者(監督員)との間に立って、請負者が具体化する関係図書に対して、設計図書と整合できているか等について、照査・審査を行い、関係諸機関との調整及び承諾事項に関する審査等を行いました。また、設計図書に基づく工程の管理、工事の施工状況及び工事材料の確認・検査を行いました。

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